パンダブームに沸く中国にあって圧倒的人気を誇るパンダが、成都のジャイアントパンダ繁殖研究基地に暮らしています。会いに行くしかありません。
その名は「和花」
和花(ホーファ)は2020年7月4日生まれの雌のパンダ。双子のお姉さんで、妹は和葉(ホーイエ)。父親はアメリカのアトランタ動物園生まれの美蘭(メイラン)、母親は成功(チェンゴン)。成功は残念ながら2023年9月に亡くなってしまいました。
ゆっくり、ちいさい、かわいい和花ちゃん
逆さ雫のアイパッチにキリリとした目元のかわいいお顔と、丸々としておにぎりのような体型が特徴の和花ちゃん。生まれつき右後ろ足に障がいがあり、歩くのがゆっくり。食べるのも上手でないためか、成長もゆっくりで、体も小さい。
そんな和花ちゃんが、同期の仔パンダにリンゴやタケノコを横取りされたり、飼育員の譚さんにリンゴを食べさせてもらったり、ハンデなんてお構い無しに過ごす様子が全土に広まり、人気が大爆発。中国パンダ界のトップアイドルとしてパンダブームを牽引しています。
妹になった弟の和葉ちゃん
ちなみに和花ちゃんと一緒に暮らしている「妹」の和葉ちゃん。私が会いに行った1月の上旬時点では「弟」でしたが、その後「妹」になりました。
ジャイアントパンダは雌雄の判別が難しく、再検査したところ雌と判明したそうです。
和花ちゃんが暮らす成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地へ
和花ちゃんが暮らす成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は、成都市郊外に位置しています。成都市内に滞在なら、タクシーで行くのがおすすめ。料金は成都市中心部近くのホテルからで40元程度でした。地下鉄とシャトルバスを乗り継いでも行けますが、少し面倒です。
入園料は、大人55元。公式サイトの利用案内にあるとおり、入園にはオンラインチケットが必須で、入園時にパスポートの提示が求められます。私はWeChatでチケットを購入して行きました。
和花ちゃんに会うのはすごく大変
「和花ちゃんに会うには大混雑の行列に1時間以上並び続ける必要がある」と言う事前情報は仕入れていましたが、実際の混雑っぷりは予想以上。一番混雑する待機列入り口付近は、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車状態な上に、割り込みなんて当たり前。
そこさえ通過できれば、途中で20〜30人ごとのグループに分けられるため、和花ちゃん観覧エリアでは潰されそうになることはありません。
いよいよ対面!のはずが…
並び始めてから1時間半、待ちに待った初対面でしたが、和花ちゃんは奥まったところでモグモグ中(涙)もっと近くで見たかった。
和花ちゃんとの初対面は残念な結果となりましたが、ガッカリしてもいられません。次は和歌山のアドベンチャーワールドから帰国した桜浜・桃浜姉妹に会いに行かなくては。
そこでもまた成都ならではの壁(?)が立ちはだかるのですが、それはまた別のお話。