Intel LGA1700用のリテールクーラーを使って外付けM.2 SSDを冷やした前回。予想以上に冷えてくれてくれましたが、外付けSSD2台を同時に冷やすことはできません。
以下、適当なおま環テストです。自己責任でお願いします。
ケースファンでお手軽冷却
面倒なことはせずに、外付けSSDケースの上にケースファンを被せるだけの手軽な方法で冷やしてみます。
お手軽にと言っても、ケースにそのまま風を当てるのでは、それほど冷えてはくれないでしょう。空冷式のCPUクーラーがそうであるように、風の当たる放熱面を大きくする必要があります。放熱面を大きくするアイテムと言えば、ヒートシンクです。
ケースの上にヒートシンクを載せた状態が下の写真です。ケースとヒートシンクの間には、サーマルパッドを貼り付けています。

使用するファンは、ちょっとこだわりたいパーツです。なんたって主役ですから。なるべく静かなものが良いのでノクチュア製を選びます。ノクチュアと言えば茶色のファンが特徴ですが、今回はグレーな色味のReduxシリーズからNF-P12 REDUX-1700 PWMを購入しました。
Reduxシリーズは、ベアリングがSSOな旧NF-Pシリーズのカラバリで、付属品が減らされたりもしていますが、性能は折り紙付き。しかも、主力のNF-A12X25 PWMのほぼ半値で買える非常にありがたい製品です。

ファンには足を取り付けて高さを稼いでいます。少し前に買ったナイロン製スペーサーが地味に色々な場面で役に立っています。

冷やしてみよう
冷房未使用で室温は28(±0.5)℃。SSDの温度が49℃の状態で、Blackmagic Disk Speed Testで5GBのストレステストを5分間行った時の温度を計測しました。NF-P12 REDUX-1700 PWMの回転数は、ほぼ無音で回る上限ギリギリ。SSDの温度はDriveDXで取得しています。ケース内のSSDはLexarのNM790です。

5分間負荷を加えると、温度は58℃まで上昇。そこからさらに1分間テストを続行した際の温度も変わらず58℃でしたので、なんやかんや負荷のかかる作業を長時間行っても、60℃台前半で収まりそうな気配です。冷房を使用して、室温を下げれば、サーマルスロットリング知らずの夏を過ごせるでしょう。


CPUクーラーとどっちが冷える?
せっかく冷房を使わず室温を上げたので、前回使用したIntel LGA1700用のリテールクーラーLaminar RM1でも同様のテストを行なってみます。

テスト時の室温は少し上昇して29(±0.5)℃。テスト開始から5分後、SSDの温度はケースファン+ヒートシンクで冷却をしていた時より2℃低い56℃になりました。
CPUクーラーは、熱源からヒートシンクまで熱を移動させ、ファンで冷やすまでの構造が一体となっているので、効率が良いのでしょう。さすがCPU専用設計です。今回のように低回転なら、消費電力も低いはず。
LGA1700用のリテールクーラーは激安なので、ひとつくらい持っておくと、意外なところで使えるかもしれませんよ。
オレはケースファンで行く!
上記オレオレ環境下でのテストに基づき冷却効率を優先するならCPUクーラーですが、今後はケースファン+ヒートシンクでSSDを冷やしていこうと思います。やはり2台を同時に冷やせるのが特大のメリット。冷却性能も十分です。
まあ、なんだかんだ言っても、一番重要なのは室温です。みなさんも熱中症に気をつけて、エアコンを上手に使って生きていきましょう。