外付けM.2 SSDを冷やしたい – リテールクーラー篇

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心地良い時期って一瞬で終わっちゃいますね。 順調に気温の高い季節がやってまいりました。気温の高さは、故障率の高さ。精神衛生にも資するので、冷やせるものは冷やしていきましょう。

Thunderbolt 4対応のエンクロージャーの話はこちら

高まるSSDの温度

Thunderbolt 4接続のエンクロージャーに入れ替えたSSDの温度も、気温の上昇に合わせて高まってきました。室温は冷房未使用で26℃。接続先のMacを起動から1時間後、それほど負荷を掛けていない状態でも、ケース表面の温度は50℃を超えるアッチッチ状態。

中身の温度も気になります。とは言え、裏蓋を開けて温度を測るのもアレなので、SSDの温度が測れるDriveDXというソフトを導入。温度を測ってみたのが下の画像です。

ケース内部のLexar NM790には温度センサーがふたつあるようです。コントローラーとNANDに配置されているのかな?

どちらがどちらの温度かはわかりませんが、片方は65℃にもなっています。負荷が掛かれば、さらに上昇するでしょう。

外付けSSDの冷やし方と材料

外付けSSDを冷やす方法なんて、そう多くありません。ファンで風を当てる空冷が最も一般的。超頑張れば、水冷もいけると思いますが、ロマンが過ぎるので却下。あくまで実用性を重視します。ペルチェ素子?知らない子ですね。

アマゾンあたりで適当なUSB接続のファンを買ったら、はい完成。な訳ですが、安物の中華ファンは音が大きいんですよね(小並感)。それにやった感がまったくないのもアレです。

そんなこんなで、タイトルの時点でネタは割れてますが、リテールのCPUクーラーを使って、外付けSSDを冷やしてみようと思います。

用意したもの

  • Intel LGA1700用リテールクーラー「Laminar RM1」

Intel LGA 1700用のリテールクーラーLaminar RM1。アキバのアークで買いました。お値段110円(税込み)。ジャンク(未使用新品)です。

プッシュピンは取り除いて、スペーサーを足代わりにしています。

USBアダプタからの5Vを12Vに昇圧するファンケーブル。ON/OFFスイッチと電圧を変えることのできるダイヤル付き。ダイヤルをクルクルすることでファンの回転数を制御できて、めっちゃ便利。
5Vのファンを繋いじゃダメだぞ。

  • サーマルパッド

SSDのヒートシンクとケース裏蓋が接するように、サーマルパッドを貼ります。CPUクーラーのベースプレートにも貼ります。

CPUクーラーをUSB昇圧ケーブルで動かして大丈夫?

大丈夫だけど自己責任だよ。

リテールクーラーをケースに装着

使用しているエンクロージャーはORICO製の40Gbps対応のもの。

下準備として、ケース内に収めているSSDのヒートシンクにサーマルパッドを貼り付けます。これでケース裏蓋とサーマルパッドが密着するようになり、熱がアルミ製のケースに移動しやすくなります。

リテールクーラーのベースプレートにもサーマルパッドを貼っておきます。

次にCPUクーラーを載せます。この時、SSDエンクロージャーの上下を逆さまにしています。上面は溝が幾筋も掘られたヒートシンク状になっているため、そちら側に載せてもベースプレートと接触する面積が限られてしまいます(下写真参照)。

表面は凸凹しています。

載せてみるとこんな感じ。クーラーのざっくりしたサイズは100mm × 100mm × 48mm(足部分含まず)。エンクロージャーから余裕ではみ出ます。

熱の発生が多いケースの端子側に寄せて、クーラーを載せています。

冷却とその結果

冷房未使用で室温は26〜27℃、SSDの温度は65℃。ファンケーブルのダイヤルを最弱にセットして冷却を開始。低回転時のLaminar RM1はかなり静かです。

冷却開始から約30分、温度をDriveDXで読むと48℃。40℃台まで下がってくれました。SSDに貼り付けたサーマルパッドが良い働きをしてくれたのではと想像しています。

温度が上がっても、ファンの回転数を上げることで、ある程度までは対応できそうです(ただし、全速で回すと掃除機みたいな音がする)。

今年の夏はコイツで乗り切るぜ?

思っていたよりもSSDを冷やしてくれるLaminar RM1。部屋の冷房と併用すれば、今年の夏は余裕でしょう。見た目も嫌いじゃないので、机の上に置いても良い感じ。指やら物を巻き込みそうな気配がビンビンなことを除けば、モーマンタイです。

でもうちには、もう一つ外付けのSSDがあるんですよね。CPUクーラーだと二つを同時に冷やすことができません。さて困った。

次回「ケースファン篇」につづく?