少し前から気になっていたキーボード「Keychron Q60」。結構お高いので買うのを躊躇していました。しかし先月、同社のハイエンドなテンキー「Q0」を購入したことで、キーボード欲が高まり、ついに購入してしまいました。お値段$229+送料$18。
60%キーボード
Keychron Q60は名前が示す通り、60%サイズのキーボードです。フルサイズのキーボードを100%として、そこからテンキーや矢印キー、そしてファンクションキーをなくしたものが60%キーボードになります。
60%キーボードの特徴は何と言ってもコンパクトなこと。多くのキーが省略されているため、一般的な108キー前後で構成されるフルサイズキーボードに比べると、かなりコンパクトです。
コンパクトな反面、多少の慣れが必要なのも60%キーボードの特徴のひとつ。矢印キーなどの省略されたキーの機能を再現するには、複数のキーを組み合わせる必要があります。
配列
Q60の配列にはHHKB英語配列が採用されています。HHKBと言えば60%キーボード界の絶対王者です。つまりは王者の配列。個人的に最も好きな配列です。(好きと言いつつ、うちにあるHHKBは日本語配列のLite2なんですけどね)
Caps lockキーがControlキーになっているのが激推しポイント。多くのキーを省略しながら、使い勝手を向上させるこの配列は、本当に良く考えられていると思います。
レトロな見た目
Keychron Q60を購入した大きな理由のひとつがキーボードのデザイン。昔のMacintoshのキーボードのようなデザインは、ミニマムでかわいらしく、Keychronのサイトで目にした瞬間、一目惚れしてしまいました。
色は、キーボード本体が薄いベージュ様の白、キーキャップは薄めのベージュ様の白とグレー味を帯びた薄いブルーの2色。ともすれば古めかしくなりそうな配色ですが、色の加減が絶妙で、レトロでありながらもスタイリッシュに仕上がっています。
当世風に、バックライトをピカピカさせることもできますが、このレトロな見た目のキーボードをピカピカさせたい人がどれくらいいるのでしょうかね。
スイッチ
Keychron Q60はメカニカルスイッチのキーボードで、購入時にGateronの赤軸、青軸、茶軸から選ぶことが可能です。スイッチとキーキャップを自前で用意する、という方にはベアボーンもあります。
ホットスワップ対応で、好みのスイッチに換装できるのは、大きなメリットです。
各スイッチの違いは以下のとおり。
Gateron G Pro | 押下荷重 | 作動点 | ストローク | 作動方法 | 潤滑 | 作動音 | 用途 |
赤軸 | 45±15gf | 2±0.6mm | 4±0.6mm | リニア | あり | 静か | オフィス/ゲーミング |
青軸 | 60±15gf | 2.3±0.6mm | 4±0.6mm | クリッキー | なし | クリッキー | タイピスト |
茶軸 | 55±15gf | 2±0.6mm | 4±0.6mm | タクタイル | あり | 穏やか | オフィス/ゲーミング |
VIAによるカスタマイズ
Keychron Q0と同じ様に、Q60もVIAによるキーマップのカスタマイズが可能です。コンパクトだからこそ、自分好みにカスタムして使い込みたいものです。
メリットとデメリット
購入から1ヶ月近く使用して感じたメリットとデメリットは以下のとおり。
メリット
- 安定感がある(重さが1.5kgもある)
- 打鍵音が静かで響かない
デメリット
- 角度調整用の足がついていない
- 接続が有線のみ
角度調整用の足をつけると、せっかくの安定感や静音性が失われてしまいそうなので、仕方ないのかな。
Keychron Q60
同じ金額でコンパクトキーボード界の絶対王者が買えてしまわけですが、Keychron Q60もコンパクトキーボード界におけるひとつの正解、到達点と言っても良いでしょう。とてよ良いキーボードです。
HHKBレイアウトで、メカニカルで、安定感があり、打鍵感が心地よく、そしてレトロスタイルなキーボードが欲しいならオススメです。
細かい仕様などは公式サイトをご確認ください。