Mac miniとNASの間をマルチギガビット化する

DS1621+にNIC(Synology E10G18-T1)を追加して、主に使用しているMac miniとNASの間をマルチギガビット(2.5Gbps)化しました。

お金を掛けずに1Gbps越えで接続したいなら、SMB3 マルチチャネルという手もあります。

2.5GbE以上への対応については、4つあるLANポートを使いリンクアグリゲーションで解決する方法もありますが、現在使用しているMac miniには1GbEのLANポートがひとつしかありませんし、PCIeスロットもありません。

リンクアグリゲーションを行うには、Thunderboltにイーサネットアダプタを繋いで仮想ポートとして結合する必要があります。また、アンマネージプラスのスイッチも必要になります。面倒な割りに1GbE × 2にしかならないので、2.5GbE以上にする場合は素直にNICを追加すべきと考えました(上手くいくのかもわかりません)。

10GbEではなく、2.5GbE化?

一気に10Gbps化したいところですが、手元のMac mini(M1, 2020)は10GbEポートが提供される以前のモデル。ギガビットを超えるには、対応するイーサネットアダプタが必要です。10Gbps/5Gbps対応のイーサネットアダプタを買えば良いだけですが、どれも良いお値段。そのうち10GbE対応のパソコンに買い換えるような気もするので、とりあえず、お求めやすい2.5Gbps対応のイーサネットアダプタを使うことにしました。購入したのは、セールをしていたAnker PowerExpand USB-C & 2.5Gbpsイーサネットアダプタです。

NETGEAR GS110MX

2.5Gbps化にあたり、もうひとつ必要なのが「スイッチ」。これは価格と信頼性からNETGEAR GS110MXを選択。10GbEは2ポートですが、そもそも対応する機材がうちにはないのでこれで十分です。

NASを含めて、有線LANには以下のものがつながります。

  • バッファロー WSR-5400AX6/NMB(ルーター)
  • NETGEAR GS110MX(スイッチ)
  • Mac mini(M1, 2020 / macOS Monterey 12.4)+Anker PowerExpand USB-C & 2.5Gbps イーサネットアダプタ
  • Synology DS218j
  • Synology DS1621+ +拡張NIC Synology E10G18-T1

カテゴリー5e以上のLANケーブルなら繋がるはずなのに・・・

必要なものが揃ってしまえば、あとはLANゲーブルで繋ぐだけ。のはずでしたが、ちょっとした問題が発生しました。Anker PowerExpand USB-C & 2.5Gbps イーサネットアダプタとGS110MXの10GbEポートを、カテゴリー5e,6,6AのLANケーブルで繋ぐとリンクアップしないのです。

システム環境設定のネットワークメニューでは、『USB 10/100/1G/2.5G LANにケーブルが接続されていないか、ケーブルの反対側に接続されている装置が応答していません。』『USB 10/100/1G/2.5G LANにケーブルは接続されていますが、コンピュータにIPアドレスが設定されていません。』という内容の未接続状態。

確認のため、Mac miniの1GbEポートとGS110MXの10GbEポート間をカテゴリー5e,6,6AのLANケーブルで繋いでみると、いずれのケーブルでもリンクアップ。Anker PowerExpand USB-C & 2.5Gbps イーサネットアダプタとGS110MXの1GbEポート間も同様にリンクアップします。

なんだかよくわかりませんが、色々試した結果カテゴリー7のLANケーブルで繋ぐことで解決しました。しっかり2500Base-Tと表示されています。5eのケーブルでも2.5GbEで繋がるはずなので、相性に問題でもあるのでしょうか?

途中、問題は発生しましたが、これでMac miniとNASの間が2.5Gbpsになりました。1Gbpsに比べて実際のところはどうなのか。まだ試せていませんが、写真の取り込みやLightroomデータの読み込みが速くなっていることを期待しています。